韓国語能力試験(TOPIK)5級 3ヶ月 独学攻略 【前半】

その他

今回は、韓国語能力試験(以下TOPIK)5級に約3ヶ月で合格したお話をしてみたいと思います。受験することになった理由は、韓国の大学に入学するために韓国語の能力を証明する書類が必要だったからです。また勉強を始めたときの私は「アンニョンハセヨ」と「カムサハムニダ」しか知らない完全な初心者でした。
これから韓国語を勉強してみようと考えていらっしゃる方や韓国の大学に進学するためにTOPIKを受験しなければならない方のお役に立てれば幸いです。


もう少し、具体的な情報を以下に記載したいと思います。ここはTOPIKの対策に直接関係する内容ではないので、飛ばしていただいても構いません。

なぜTOPIKを受験することになったのか

韓国の大学に入学したかったのですが、提出しなければならない書類に韓国語の能力を証明するものがあったからです。TOPIK3級以上を取得していれば出願できる大学が多かったので、TOPIK3級取得を目標に受験することになりました。出願までに受験できるTOPIKは約3ヶ月後にある試験のみだったため、急いで対策(韓国語の勉強)を始めることになりました。
TOPIK は、試験の形式がⅠ(初級)とⅡ(中・上級)に分かれていて、Ⅰは200点中80点以上で1級、140点以上で2級に合格ということになります。Ⅱは、合格基準の点数によってに3〜6級が割り振られます。つまり、TOPIKは初級と中・上級の二つの試験形式が存在し、1級から6級まで数字が大きくなるほど上級であることを意味するということです。

TOPIKの公式サイトから、試験の形式や合格基準を示した図を見つけましたので、参考にしていただきたく存じます。

https://www.kref.or.jp/topik/about/overview/
https://www.kref.or.jp/topik/about/overview/

いつ受験したのか?

私は、2021年の12月後半から韓国語の勉強を始め、2022年の4月10日にTOPIKⅡを受験しました。家結果はギリギリ5級に合格することができました(^ ^)
3級合格を目標に勉強を始めたため、5級に合格することができたのは幸運でした。

現在の私(ぽけっとゆうた)

私は現在、韓国のソウルにある大学に通っています。これは資格を取得したおかげで、大学に出願することができたからです。韓国の大学に進学する際には、このTOPIKを取得しているか、が重要になる気がします(※現在の入試方式と異なる場合があります)。韓国での生活について、他の記事をいくつか書いておりますので、テキトーに見ていただけたら嬉しく思います。

それでは、本題に入ります。
私がTOPIK5級に合格するまでの流れは以下のとおりです。
なお、私が受験した当時と現在の試験は内容が少し異なる可能性がありますので、あくまでも参考程度に見ていただけたらと思います。

1日でハングルを読めるように

最初に、ハングルの読み方から学び始めました。教材は『1時間でハングルが読めるようになる本 (ヒチョル式超速ハングル覚え方講義)』というものを使用しました。私には試験の日まであまり時間がなかったため、1時間でハングルを読めるようになるのは非常に魅力的だと思い購入しました。
この教材は世の中にあるモノと関連付けてハングルを学ぶことができるため、韓国語を全く知らないけど勉強してみたいと考えている方にもおすすめです。ハングルの勉強を始めたはいいけど、よくわからなくて挫折した、というハングル恐怖症になる可能性を下げることができると思います。
下のリンクから、教材の販売ページに行くことができます。

実際に、1時間でハングルを読めるようにはなりました。

しかし、全部のハングルを読めるようになったわけではなく、基本の母音を数個読めるようになったというところです。ハングルは下の表のように、数多くあります。そのため、これら全てを1時間で学ぶというのは基礎知識がない初心者にとって非常に難しいことだと思います。私の場合知っているハングルが一つもない状態から始めたため、最初は記号にしか見えなかったことを記憶しています。
それでも心配は無用です。時間をかけて教材の内容全てを読み終える頃には、意味はわからないけどハングルは読めるという状態になっていました。ここまでにかかった時間は、数時間ほどです。1日あれば、スラスラは読めませんが、ハングルを見て「おぉ、なんとなく読めるぞ〜!」という状態になることでしょう。

https://thinkraum.tistory.com/8

教材を使用し基礎文法を習得

次に、文法の勉強を始めました。TOPIK3級の取得を目標にしていた私にとって、文法は必須だと考えたためです。最初は『ゼロからしっかり学べる! 韓国語〔文法〕 トレーニング音声DL版』という教材を使用しました。この教材を選んだ理由は、デザインが自分に合っていると感じたからです。実際に書店に行って選んだのですが、他の教材よりも配色がすっきりとしていて見やすいと感じました。何より、継続して勉強することが重要なので、最初のうちは、このような理由で教材を選定しても良いのではないかと思います(内容がおすすめの教材もありますので、それについては後述します)。
この教材は、初級レベルの文法を網羅しているため「わたし」や「ぼく」(一人称)は何というのか、また語尾に「입니다(イムニダ)」をつけると敬語になる、という基礎から学ぶことができます。まさにゼロから始める私にとってうってつけの内容でした。またこの教材の良いところは、説明や内容が細かすぎないというところです。おかげで最初に「難しすぎる」と感じて挫折することを防ぐことができました。
私はこの教材を3週間ほど使い身につけました。1日2~3時間ほど勉強した記憶があります。この時はインターンをしていたので、しっかりと時間を確保することが難しかったなりに頑張った気がします。

違う参考書で基礎文法を強化

上述した教材で基礎的な文法を学んだことで、短くて簡単な文章は読めるようになりました。このとき、韓国語を読めるようになってきたという感覚と同時に、基礎的な文法知識の不足感を感じていました。というのも、上述した教材の長所は、簡潔であるということをお伝えしました。なんとなく、漠然と理解することができた、そのように感じる部分があったのです。また、超初心者向けの教材であるため、ハングルに日本語の読みが記載されており、これがだんだん不要に感じるようになりました。そこで、もう少し文法をしっかりと学びたいという思いから、違う教材を探してみることにしました。

次に使用した教材は『できる韓国語I・Ⅱ』です。
この教材の良い点は、文法の演習問題が多いため、韓国語を使いながら覚えることができる点です。また日本語の送り仮名がなく、韓国語を読む力を鍛えることができます。
私はこの教材の「初級Ⅰ」を復習をかねて1週間ほどで取り組み、その内容を全て確認しました。内容が充実しているため、すでに学んだ文法についての理解を深めるだけでなく、新たな知識を得ることができました。「初級Ⅱ」も内容が充実しているので、これらをしっかりと取り組めば、確実に実力が付きます。
私は現在韓国で留学生活をしていますが、留学してから半年くらいは、この初級Ⅰ・Ⅱで学んだ文法を使って生活できたのではないかというくらいです。TOPIKⅠ(初級)を受験される方は、この初級Ⅰ・Ⅱだけでも十分に対応できるのではないか、と思います。
初級Ⅱの内容をしっかり身につけるまでに、2週間ほどかかったので、私は韓国語の初級を習得するまでに約1ヶ月の時間を要したことになります。ここまで来ると、韓国語の文章を見たら時間はかかるけど読むことができ、わからない単語がいくつかあっても、なんの話をしているのか大体わかるようになりました。

TOPIKⅠの過去問で撃沈

1ヶ月ほど勉強をして韓国語の初級を習得したと考えていた私は、TOPIK I(初級)の過去問を解いてみることにしました。正直、TOPIKⅠは簡単に解けると思っていました。満点を取れると考えていたほど甘く見ていたのです。案の定、結果は惨敗で、1級にギリギリ合格できるくらいの点数しか取ることができませんでした。この時の衝撃や焦りといったものは今でも鮮明に記憶しています。私は大学に出願するために、TOPIKⅡ(中・上級)の3級に合格しなければならないので、この時期にこの程度では本当に危険だ、時間がないという危機感を強く感じました。この日から、本格的に努力するようになりました。逆に言えば過去問をこの時に解いてみたおかげで現状を知ることができ、今後の韓国語能力の飛躍に影響したと言えます。やはり、過去問を早めに解くことは重要でしょう。

過去問を解きまくってTOPIK2級の及第点に

このままではTOPIK3級を取得することは非常に難しい(TOPIKⅡはⅠに比べて難易度が非常に上がるため)と感じたため、気を引き締めて勉強するようになりました。
まず、過去問をたくさん解くようにしてみました。初級の文法は身につけていたため、問題の形式を把握する必要があると感じたためです。ちなみに、過去問は、韓国語の勉強を始めた頃に見てみたことがありました。しかし、あまりにも理解ができなかったため、基礎的な文法の勉強から始めることにしたのです。
過去問を解きながら、TOPIKⅠの形式を理解していくうちに、点数はみるみる上がりました。初級程度の文法は身につけていたため、形式さえわかれば点は取れます。1週間は基礎文法知識を固めつつ、TOPIKⅠの過去問をたくさん解きました。そのため、140点(2級合格点)を安定して超えることができるようになりました。この時、韓国語を勉強し始めてから1ヶ月半がすぎていました。この頃になると、韓国語で書かれた短い文章であれば、比較的しっかりと読めるような、そのような感覚がありました。確かな成長を感じ、そろそろTOPIKⅡの対策を始めるタイミングが来たと思ったのですが、TOPIKⅡのレベルは想像以上に高かったのです、、、


次回、「韓国語能力試験(TOPIK)5級 3ヶ月 独学攻略 【後半】」の記事にて続きを更新したいと思います。

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